9月3日 (日) 第194回寺とも 「福祉講座」

カテゴリ：寺ともイベント_2023年

9/4（日）午後1時30分～徳成寺において、福祉講座「命は誰のものですか」

が開催されました。今回、この度は、「命は誰のものですか」と題して、

スイス出身の真宗大谷派僧侶ジェシー釋萌海（ほうかい）さんをお招きしました。

ジェシーさんは、幼い頃から空手に親しんでおられたそうで、

それが日本に来る直接のキッカケだったそうです。しかし僧侶は、

趣味ではなく英語で「THE WAY OF LIFE」つまり僧侶と言う

生き様を選んだのだとキッパリ仰っていました。

僧侶を志すきっかけになったのが、スイスで制度化されている

安楽死（自殺ほう助）を選んだお母様の存在です。お母様は、

親しい友人を失ったことをキッカケに、何十年来自分の死の決断は

自分でするというポリシーを実行に移し残されたジェシーさんの心に

今もなおわだかまりを残していると言います。

そんなジェシーさんですが、人の苦しみを解消することはできなくても、

苦しみを共にする道が開かれていることや、悲しみ苦しみがあるゆえに、

本当のより所が何なのかを仏教に教えられていると語って下さいました。

自らの奥底に生きようとするいのちに目を覚ますまで待つ大切さも教えて下さいました。